NISAとiDeCoってよく聞くけどどう違うの?
どちらもやった方がお得とは言っても余裕もないし。
老後2000万円問題など不安もあるしなぁ。
そんな20代~40代の働き盛りの方に向けて解説します。
ぼくの結論は「iDeCoを優先!」です。
理由は以下の通りです。
・資産形成には支出を減らすことが最重要
→節税メリットが破壊力大
・日本の平均所得は30年以上増えてない
→運用は余裕資金がないとできない
・NISAはマイナスにもなり得る
→2022年のS&P500のように…
ただし、所得のある方を対象にしていますので、
主婦などの収入のない方の場合は別です。
NISAとiDeCoの特徴
■NISA
- 少額から長期の積立を促進する非課税制度
- 途中換金:可能
- 運用できる商品:投資信託、ETF
- いつでも引き出しOK
- 受取時の税金はかからない
- 節税メリットなし
■iDeCo
- 個人で毎月お金を拠出する年金制度
- 利益は非課税(NISAと同じ)
- 途中換金:原則不可
- 運用にできる商品:預貯金、投資信託、保険商品
- 受け取りは60歳以降
- 受取時に税金がかかる(年金と同じ扱いのため)
- 節税メリットあり(サラリーマンなら年間最大8万円以上)
結局どっちがいいの?
上記の特徴を見ると税金もかからないし途中で引き出せるし
NISAの方がお得なんじゃないかと思った方も多いのでは。
実はぼくも以前はそうでした。
iDeCoを優先する理由をもう少し詳しく説明します。
最もデメリットに感じる受取時の税金については一時金受取時に退職所得控除を使用することで解消できます。
退職所得控除とは、拠出額が以下の算式で求まる金額以下であれば税金がかからないというものです。
800万円+70万円×(拠出期間-20年)
例えば30歳の方が30年間拠出した場合、
800+70x(30-20)=1500万円
となりますので、1500万円以下であれば非課税です。
月々の拠出額に換算すると、約2万円となります。
一方、30年間毎月2万円拠出した場合の節税メリットは以下の算式で求まります。
拠出額:2万円x12カ月x30年=720万円
控除される税金:720×15%(所得税率5%+住民税率10&)=108万円
(つまり毎年3.6万円の節税が可能)
以上のようにiDeCoをやるだけで30年で108万円も支出を減らすことができ、
さらに運用益も得られれば一石二鳥です。
もちろんNISAには資産をいつでも引き出せスマホで簡単に手続きできるなど、
iDeCoとは違ったメリットが多数あるため、余裕のある方はiDeCoを満額やったあと
NISAで積立することをオススメします。
ただどちらを選ぶとしても注意点はあります・・・
NISAにしてもiDeCoにしても投資商品選びが大切なことは御理解ください。
iDeCoは個人年金制度です。つまり長期的に資産を増やしていくことが目的です。
よって、短期的なトレードには向いていません。
とはいえ、預貯金は近年の急激な物価上昇(インフレ)を考えると投資商品としてお勧めできません。
米国株式、全世界株式、国内株式または債券等を対象とした投資信託を選ぶ方が多いと思いますが、
長期投資に最も重要なのは信託報酬等の管理手数料が安い商品を選ぶことです。
例えば、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は管理費用が0.1990%です。
投資商品だけを比較するとNISAの方が管理費用の安いものが多く、iDeCoが劣りますが、
何といっても節税メリットがそういった部分を補ってくれるとぼくは考えています。
NISAとiDeCoどっちを選ぶべき?の結論
節税メリットの破壊力大 = iDeCoを優先
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